11月の活動
新宿区保育ルームえどがわ園では、『心身ともに元気な子』『自分で考えて行動する子』『心豊かな思いやりのある子』を園目標に子どもの”やりたい”を尊重し、1人1人の子どもに合わせた対応や援助をしています。
■ひよこ組(1歳児)
11月は季節の野菜に触れ、簡単なクッキングに挑戦し、自分で作ったおやつを食べるという食育を行いました。今回はサツマイモを使用し『みたらしスイートポテト』を作りました。
調理を始める前に実際にサツマイモに触れてみると手に持ち不思議そうに観察する子どもや匂いを嗅いでみるなど興味津々な様子でした。
次に皮を剥き、蒸かしたサツマイモをジップロックに入れ手で潰す作業を行いました。
初めは手で潰すことが難しかったのですが、保育者に手伝ってもらいながら潰していると「粘土みたい」と感触を子どもたちなりに表現していました。
出来上がると笑顔で「おいしい!!」と大きく口を開け完食していました。
サツマイモが美味しかったと感じたようで「サツマイモ好き」と保育者に教えてくれる子もいました。
12月は生活発表会やクリスマス会など季節の行事に参加したり、自然物に触れたりして季節の移り変わりを感じられるよう支えていきます。
■りす組(2歳児)
11月は戸外にたくさん出る機会を設け、秋の自然に親しみました。
秋ならではの木の実や落ち葉などの自然物を集め、保育者や友だち同士で見せ合ったり、大きさや形などを比べたりしていました。
さらに、落ち葉には様々な色があることに気が付き、「これは赤だ!」「こっちは茶色だよ!」と違う色の落ち葉を集めて並べ、お店屋さんごっことして遊びを展開させ、「いらっしゃいませ~」「これは10円です」と友だちと言葉を交わし、やりとりを楽しんでいました。
また、室内では多くの絵本に触れました。
その中で『おめんです』という様々な動物がお面を被って出てくる絵本が気に入り、子どもたちの発案でお面作りをすることにしました。
自分で好きな色の画用紙を選び、作りたいお面の形を保育者にリクエストし、切ってもらい、クーピーで自分なりにアレンジしました。
最後は保育者に目の部分を切り抜いてもらい完成しました。
完成すると早速自分の顔に当て、保育者に見せたり、友だち同士で見せ合い笑い合ったりして楽しんでいました。
12月は行事を通して人前で表現する体験や季節を味わうなど様々な経験ができるよう取り組んでいきます。
■うさぎ・ぱんだ・ぞう組(幼児クラス)
12月の生活発表会に向けて、劇、合奏、合唱に取り組んでいます。
それぞれ自分はどんな役になりたいのか、どの楽器がいいのかなど子ども同士で話し合い決めました。
劇では動きや表情、身振り手振りをどのようにすれば観ている人に伝わるのかを考えながら練習をし、気が付いた点や改善点があれば「ここはもっとこうした方が良いよね!」「もうちょっと大きく動いた方が観やすいかも!」「声を出す時には聞き取りやすいボリュームで言おう!」などと試行錯誤し、そして合唱や合奏もリズムをとったり、楽器の音を鳴らすタイミングを合わせたりと何度も繰り返し取り組んでいます。
そして、ある日の給食のデザートにバナナが出た際、「どうしてバナナは黄色いの?」と疑問に思った子どもたちは図書館に行き、図鑑を借りてバナナについて調べ始めました。だんだんとバナナについて調べていく中で、生活発表会で保護者の方に調べたことを発表したいという思いが募り、5歳児は「バナナについて」の研究発表もすることに決めました。
バナナを一本ずつ保存方法を変えて5日間経つとどのような状態になるのかを研究し、日々バナナの観察をしたり、分かったことや気が付いたことがあれば紙に書いたりして研究を重ねています。
12月も様々な行事を通して仲間と同じ目標を持ち、やり遂げる達成感を味わったり、表現する楽しさを感じたりできるよう1人ひとりの気持ちに寄り添いながら関わっていきます。