STEAMS保育
今回は、今年度から始まった新たな取り組み『STEAMS保育』をご紹介します。
子どもたちのなんでだろう?を追求していく姿勢を育てていくSTEAM保育、
日本保育サービスでは、STEAMにスポーツを融合したSTEAM×S保育を行っています。
アスク東大宮保育園では、今回『からだを知ろう』をテーマに子どもたちの問いや疑問に耳を傾け、探求を深めました。
『からだ』と言っても、筋肉や血液、骨など様々なところが思い浮かびますよね。
まずは、職員で子どもたちから体について、どんなワードが出てくるのか、オリエンテーションをしてみました。
「歯がグラグラしてきているから、歯というワードがでてくるかな?」
「筋肉とかマッチョという言葉も好きそうだな」
などなど。
今の子どもたちの姿を思い浮かべながら、次々とワードが出てきました。
STEAMS保育は、子どもたちが問いを立てること、自分はこう思うと考えること、話すこと、
そして、調べてみようと試行錯誤すること、こうした工程が大切です。
職員のオリエンテーションを行うことで、全員で同じ目的を持って子どもたちの何気ない一言にアンテナを張ることができると考えます。
こうしたオリエンテーションを経て、子どもたちの日々の声に耳を傾けてみると…
「おなかがすいた~」
「のどがかわいた~」
「走ると胸がドキドキする~」など
日々の生活の中で体に関するワードがたくさんありました。
体の中でどんなことが起こっているだろう?
体の中にはどんなものがあるんだろう?
これは職員が子どもたちから出てきたワードで導き出した問いです。
子どもたちの思う体の中を、臓器パズルワークを使ってみてみる事にしました。
臓器の形を見た子どもたちは
「心臓ってハートじゃないんだね」
「心臓ってタコみたいな形だね」
「脳みそって味噌みたい」
色んな発見が見えてきました。
臓器パズルワークをしてみたあと、図鑑や本を見てそれぞれの位置を確認。
「食べ物を溶かす胃があるからそのあとにうんちが出てくる大腸があるんだね~」
と臓器の役割を知ることで位置も納得しているようでした。
保育者は臓器パズルワークの際『臓器』というワードを『宝物』という言葉で表現してみました。
「体の中には大切な宝物があるんだね、自分の体を大切にしようね。」という話を子どもたちも真剣に聞いていました。
また、心臓の音を聞いてみよう実験では、
「走ったあとは心臓の音が強く聞こえるね」
「静かなところじゃないと聞こえないね」
という声も。
STEAMS保育の取り組み後に行った内科検診では、医師が聴診器を使って胸の音を聞こうとしたときに
「心臓の音を聞くんだよね」
「静かにしていなとよく聞こえないよ」
など、学びを生かした発言が多く見られました。
『からだを知ろう』をテーマに学びを深めていく中で、
自分の行動を自分自身で選択し、
命の大切さや尊さに気付いてもらえるといいなと思っています。