異年齢保育の様子
８月の厳しい暑さの中、皆様いかがお過ごしでしょうか？
今月は、異年齢保育の様子についてご紹介します！
毎年、お盆に入りますと各クラスの子どもの人数に合わせて
１・２歳児クラス合同、３・４・５歳児クラス合同保育をしています。
普段とは違う環境の中で、他クラスの子と一緒に遊んだり、主活動を共に行ったりすることで
年下・年上の子との関わり方を考えて行動をしている姿が見られるようになってきています。
↓☆１・２歳児クラス 合同保育の様子☆
１、２歳児クラスでは、はじめは自分が遊んでいるのに他の子に貸してあげるのは嫌だ！という子が多く見られました。
こんな時どうするのがいいでしょう？
「順番よ」や「１つ貸してあげて」と教えた方がいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
使っていた子の思い・借りたい子の思い、どちらも大切にしたいところです。
保育士は、使っている子の様子を「いま〇〇ちゃんが使っているね」と、貸してほしい子に知らせます。
「〇〇ちゃんが終わったら借りようか」
「〇〇ちゃん、使い終わったらでいいから△△ちゃんにどうぞ、してあげてね」
双方に声をかけて関わっていきます。
待っている子の方は「早く～！！」と思いが溢れることもあるので、別の遊びをしながら待ちます。
〇〇ちゃんは、【自分が使っている遊びを継続】でき、【自分の遊びを受け入れてもらえた】ことになります。
そして△△ちゃんは少しずつ【順番】や【我慢】をしながら【別のことで楽しく待つ】ことを知ります。
このような関わりは、集団生活ならではですよね。
保育者を仲介にはさみながら子ども同士が関わりを持っていくことで他クラスの子と少しずつ打ち解け、
遊び方を教えてあげたり、自分が遊んでいたものを半分貸してあげたりする姿が見られましたよ。
おやつや給食時には円になるようにして座ると、年上の子の様子を真似て、一緒に会話を楽しんでいました。
次は、幼児クラスをのぞいてみましょう。
↓☆３・４・５歳児クラス 合同保育の様子☆
３・４・５歳児クラスでは、体を動かして遊ぶ内容やルールのある簡単な遊びを行うと
年上の他児から教えてもらったり、一緒にゲーム遊びを楽しんだりする姿があります。
自ら他児と関わりを持って遊んでみようとする姿があり、
「〇〇ちゃん、こっちでいっしょにあそぼうよ！」「〇〇くん、これつくったからみてみてよ！」
などと声を掛け合って遊びを楽しんでいます。
異年齢で関わる中で、年上のお兄さん・お姉さんとして年下の友だちのお手本となろうとしたり、
優しく関わろうとしたりする姿が見られます。
幼児クラスの子どもたちには常日頃から、年下の友だちにどのような接し方をしたらよいか、
どんなお手本がかっこいいのかな？と自分たちで考えられるように伝えています。
困っているお友だちを助けてあげること、年下の友だちに優しく教えてあげることは、
子どもたちにとっては簡単なようで難しい時もあり、
「～しなきゃだめだよ！」「そうじゃないよ！」と強く伝えてしまうときもあります。
そのようなときは、この伝え方だと相手が言われてどんな気持ちになるか、ということを都度知らせます。
それでも伝えることが難しい様子があれば、「〇〇って伝えたかったの？」「こう言ってみたらどうかな？」と
その子の思いを受け止めつつ、アドバイスをしています。
クラスの友だちだけでなく、異年齢の友だちと関わる機会も多い保育園生活。
年下の友だちとの関わり方や他者とのコミュニケーションの取り方も、
日々の生活の中で学んでいく機会にしていってほしいですね。
以上、異年齢保育の様子でした。
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